ごあいさつ
直源醤油株式会社 創業文政八年(一八二五年)
代表取締役社長 直江 潤一郎
(第8代当主)
食品業界では長引く構造的な不況による消費の低迷・円高に伴う原材料高に加え、安心安全への懸念の高まりなど、食に関する環境は大変厳しい状況が続いています。
弊社は1825年(文政八年)に創業し、歴史ある「大野醤油」の代表、北陸NO.1ブランドとして190年もの長い間、地域の皆様に愛される醤油を作り続けてまいりました。
これからも引き続き、お醤油、調味料を作り続けて皆様のお役に立ちたいと思っていますので、これまで以上に安心してお使いいただけるように、品質向上を目指すと同時に、新しい商品の開発、そしてお客様へお伝えするご提案もよりスピード感をもって、時代の変化に対応してまいります。
絶対に変わらないもの、それは商売の基本は人と人との繋がりの上に成り立っていることだと思います。
お客様の笑顔、喜びが私たちのすべてです。
これまで以上に力を結集し、組織として最大限の効果が発揮できるよう活動し、将来を見据えて大きな夢を描き、積極果敢に挑戦してまいります。
第8代当主
代表取締役社長 直江 潤一郎
経営理念
- 1、伝統を生かし常に先見の明を発揮しよう
- 1、潤いと豊かさを味にたくして提供しよう
- 1、細やかな心づかいと味の黒子役に徹しよう
企業使命感
トップメッセージ
- 代々愛される伝統の味
- 大野醤油の始まりは、今からおよそ390年前の元和年間(1615~1622)に、この地の商人「直江屋伊兵衛」が紀州から醸造技術を持ち帰り、醤油造りを始めたと伝えられています。
当時、灯油・しょうゆなどを製造する技術は京都・大阪など畿内の特権的なものであり、上方で製造したしょうゆが全国に供給されていました。まだ江戸や諸国にも普及していなかった高度なしょうゆ醸造技術がいち早く大野に取り入れられたことに驚かされます。
直源は直江屋伊兵衛の流れをくみ、代々源兵衛を名乗って、しょうゆ造り一筋に歩んでまいりました。伝えられる古文書には、文政八年(1825年)の創業と記されています。
- 麹菌は生き物です。
- しょうゆの基本原料は大豆と小麦と塩という単純なものですが、自然の持ち味を充分に生かすためには、まず原料を厳しく選ぶことから始まります。そして長い時間をかけた発酵という自然の不思議な作用によって、うまみとコクのある香り高い液体が生み出されるのです。
その時々の麹(こうじ)の出来具合によって、しょうゆの出来もまるで違ってきます。麹菌は生き物ですから、しょうゆが出来上がるまでには子供を育てるような厳しい目と細やかな心遣いが必要です。
長い年月の間に各蔵の空気中には麹菌が住み着き、その仕込み蔵独特の微妙な味わいをつくりだしてきました。これがいわゆる蔵ぐせと呼ばれるものです。
時代が移り醸造設備は近代化されましたが、麹菌という目に見えない無形の宝物を大切に守り育てることを私たち醸造家の使命として、まろやかな味・芳醇な香り・鮮やかな色と三拍子揃った伝統の味をつくり続けたいと思います。
- 北陸の繊細な気候風土に育まれて
- 同じ原材料を用い同じ技術でつくっても、気候風土が異なれば、味わいも香りも微妙に異なります。それが醸造の難しさでもあり、また面白みでもあります。
しょうゆの醸造は、良質の原料・高度な技術・自然条件の三つが相まって、はじめて優れた風味が生まれます。
霊峰白山のふもと加賀平野は、白山水系の豊富でしかも良質の伏流水と、澄んだ大気・適度な湿度といった気候条件に恵まれ、古くからしょうゆや酒の名産地として知られています。北陸の繊細な気候風土に育まれた大野しょうゆ。
そのふくよかな香りと独特の風味の中には、自然の豊かな生命がそのまま息づいているのです。
- 新しい時代に相応しい調味料
- 時代が変われば、人の味の好みも変わってきます。それに材料や環境も変化していくわけですからつくる側もまったく昔のままのつくり方をしていたのでは、その味を保つことは出来ないはずです。だから常に研究をしながら、嗜好や暮らしぶりの変化に合わせて、本当に喜ばれる新しい味をつくり続けていきたいと考えております。
お馴染みの「ナオゲンしょうゆ」をはじめとして、「だしつゆ源ちゃん」や「このまんまつゆ」などの和風調味料、地元の加賀大豆と奥能登の天然塩を使用した「丸大豆醤油・もろみの雫」や近隣の農家さんと連携した「加賀野菜ドレッシング」など、石川の大地が育んだ、おいしさと健康をテーマにした多くの製品をお届けしています。
また、加工用調味料や先様専用ブランド商品の開発・製造も積極的に行っております。
- 北陸No.1ブランドとして
- 直源醤油は企業活動を環境と調和させながら皆様のお役に立ちたいと考えております。
弊社はしょうゆの業界で、日本でただ1つの「大野醤油」という歴史ある地域ブランドをしっかりと守り、次世代に引き継ぐべき「消費者本位」と「地域貢献」を踏まえ、しょうゆを主とした液体調味料類で地域で一番の存在意義のある企業として発展してまいります。